2025年9月21日(日)、第4回目となるシニアファッションショー「YOURiKi COLLECTION 2025」を開催いたしました。
「衣装を通して、ご利用者の“人となり”をより深く表現できないか」この想いを胸に、2024年9月、神戸芸術工科大学の笹崎綾野教授を訪ねたことが、今回のプロジェクトの始まりでした。
「歳を重ねてもおしゃれを諦めたくない」「昔大切に着ていたあの服をもう一度着たい」そんなご利用者の声をもとに、コンセプトは“THE REVIVAL”と名付けられました。
新たなプロジェクトは、笹崎先生からご紹介いただいた同大学名誉教授・見寺貞子先生のご協力を得て、本格的に始動しました。見寺先生はユニバーサルデザインの分野に精通されており、高齢者施設での衣装制作にも大変ご興味を持ってくださいました。
専門分野は違えど、私たちは共通の目的に向かって迷いなく進み始めました。まず、参加事業所の実行委員を中心に、ご利用者のご自宅に眠っていた洋服や着物を選定。ご利用者やご家族へのヒアリングも行いました。時には職員が直接ご自宅を訪問し、ご本人やご家族と一緒に衣装を選ぶ機会を設けることができました。この過程は、現場で働く職員にとっても非常に貴重な経験となりました。
本番に向けて、ご利用者は歩行練習を重ね、職員はメイクの練習を実施しました。演出のカギとなる司会原稿についても、声のトーンや表情に至るまでミーティングを重ね、細やかな調整を行いました。
前日の大雨が嘘のように、当日は眩しいほどの晴天に恵まれました。養力センターの中庭にはレッドカーペットが敷かれ、学生ボランティアと職員によって華やかな舞台が完成。音響も整い、万全の体制でショーがスタートしました。
司会者が語るエピソードと穏やかな音楽に合わせ、リメイクによって蘇った服たちは、まるで自然にご利用者の笑顔を引き出すかのようでした。その笑顔の瞬間は、今でも私たちの胸に鮮明に焼き付いており、思い出すたびに心が熱くなります。
私たちは高齢者福祉施設で働く職員として、日々の業務を丁寧にこなすことはもちろんのこと、三幸福祉会の想いをどのように表現し、伝えていけるのか、ご利用者・ご家族・地域との結びつきをどう深めていくか、これからも模索し続けてまいります。
最後に、このプロジェクトにご尽力くださり、応援してくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。
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